ジャニオタが語る、日中・日韓関係
はい。タイトルでお察しかと思いますが、全くジャニーズと関係ない話をします。
どうしても吐き出したくなったので、ここに書きます。
21歳ジャニオタから見た、日中・日韓関係です。
いきなりですが、私は日本が大好きです。
現在海外の大学に在籍していますが、20年間日本で育ちました。
ある程度様々な国を訪れたり色々な人と触れ合う中で、やっぱり日本が1番好きだなと思うし、外に出たことで見えた日本のいいところをたくさん知っています。
海外にいるのは好きだけれど、やっぱり日本が1番だと思うからこそ就職先も日本を選びました。
でも最近の日中・日韓関係に対する世論・メディアにどうしても憤りが抑えられません。
側から見てすっごくばかばかしい。
問題自体がではないです。
政府同士の態度や、国民の態度が、です。
何十年も前に起きた事象の是非なんて、もう誰にもわからないだろうと思うのは私だけですか?
もちろん、大虐殺や慰安婦問題については、もし真実であるならば日本が多数の人々を傷つけているわけで、きちんと相手が求める形で謝罪をする必要があります。
これまで賠償金を払ったんだから、と言って拒み続けるより、真摯な態度で対応していく方が優位な立場につけると思うし、第三国から見ても正当性を評価してもらえることにつながると思います。
ですが、それが真実かどうかを知るには被害者本人と信頼関係を築き、彼らから直接聞き出す以外にもう方法なんてないんじゃないでしょうか。
それをした上で主張をしている人が果たして何人いるのでしょうか。
それなのに、これまでの教育・メディアに影響され、日本が正しい、韓国は間違っていると言い続ける人たち。
片側から見た「真実」しか知らないのに、なぜ全てを知っているような顔で語っているのか。
韓国から見た日本・日本から見た日本と、韓国から見た韓国・日本から見た韓国が一致するなんてそんなことあるわけないのに。
偏った情報を信じて、韓国なんておかしい国だから相手にすべきではないという人がいます。
本気でそんなこと思ってるんでしょうか。
20年前まで日本がトップを走っていた様々な業界で、サムスングループがどれだけ台頭してきていることか。
海外に住んでいると、SAMSUNG製の携帯を見かける頻度に驚かされます。
日本の友人は9割がiPhoneユーザーですが、今の大学では4割ほどがSAMSUNGユーザーです。
エンタメ界においても、K-POPがどれだけ海外で人気を得ているか。
海外で日本企業の凄さを知るたびに誇らしく思いますが、それと同時に韓国企業の凄さも思い知らされます。
それだけすごいことができる国を、片側から見た外交問題だけでおかしいと決めつけて突っぱねるなんてそれこそ「おかしい」人のすることだと思います。
問題の複雑さは、国際関係専門の私でなくてもわかります。
条例で戦時中に起きたことはもう問い詰めないと決めたこと。
それ以降に浮上した慰安婦問題。
受けてきた教育の違い。
偏った報道をする各国のメディア。
でも、そこを突き詰めるより、これからどう関係修復していくかということにシフトするのは不可能なのでしょうか。
どんどんグローバル化が進む現在。
韓国人・中国人の優秀さは、そばで学んでいればよくわかります。
日本人が負けているとかそういう話ではないです。
お互いに見習うところがたくさんあるのです。
ヨーロッパに住む身として、アジアの外の人がどれだけこの東アジア3ヵ国をまとめて見ているかはひしひし感じますし、彼らといると価値観・文化の類似からかとても落ち着く自分がいます。
それだけ文化的・地理的にも近い国同士で、過去のことを争っているのがどれだけ醜いか。
百歩譲って関係修復を意識したとしても、首相や大臣が、国を任されている立場として簡単に態度を変えることができないのは理解できます。
でも、自分が知っている情報だけで勝手に判断して、隣国を批判し続ける人は大嫌いです。
私も、中国の好きではないところ、韓国の好きではないところなんてたくさんあります。
列の横入りをされたり、知らない言語でまくしたてられたり、食事のマナーがなってなかったり。
中国の田舎に行く時は、日本人であることを隠さないといけない、と中国の友人から言われました。彼らは日本が大嫌いだから、と。
爆買をするような中国人の富裕層が、日本の飲食店などに迷惑をかけています。
尖閣諸島を巡る中国政府の対応はむかつきますし、震災を祝った韓国人は許せません。
でも、そういった姿はほんの一部にすぎません。
優しくて、日本に興味を持ってくれて、好きでいてくれて、勉強熱心で、リベラルな考え方ができる中国人・韓国人はそれ以上にたくさんいます。
欧米系ばかりの教授陣に混じって、大学で教鞭をとっている中国人教授がいます。
中国人の友達の1人は、WESTが大好きで、完璧な関西弁を話します。
V6がアジアツアーができたのも、彼らを支持する現地のファンがたくさんいるからです。
文化の違いはあれど、海外でツアーができるなんて絶対6人も嬉しかったと思います。
私は彼らのことが大好きですし、彼らが祖国を愛する気持ちも尊重したいです。
中国・韓国を批判する人の何割が、実際に現地に赴いて彼らと交流したことがあるのでしょうか。
韓国でバッグをぼったくられそうになったからという理由で嫌韓になったという意見を目にしたことがあります。
値段が固定されておらず、日本人だからと高めに要求されるのなんて大体の国のカジュアルマーケットに行けば起こることです。ヨーロッパでさえおこります。
それを知らずに、一面だけ見て判断することがどれだけ愚かなことか。
きちんと彼らのよさを知っている人であれば、たとえ日本側の主張を支持していたとしても、とげとげしい言葉を使って彼らの母国を批判するようなことはしないはずです。冷静に意見を述べられるはずです。
なぜそんな簡単なことができないのか。
それはやっぱり、外に出て行く日本人が少なすぎるせいだと思います。
ここ数年テレビで溢れる「外国人観光客増加」「日本の良さ」「日本企業の強さ」などの話題。
もちろんそれも事実です。
でも、世界における日本の立場が20年前と比べて下がってきている気がしてしょうがないのは私だけでしょうか。
アニメ等を通して日本が好きな外国の友人は、「日本はすごい」とよくいいます。
でも、そうではないほとんどの友人は、日本・中国・韓国の差なんてよくわかっていません。
世界ランキング10位に入る大学の学生が、です。
それだけ近しい関係にある隣国同士が憎みあっているこの状況を、どうにかしてほしいと願うばかりです。
もっと多くの日本人に、外から見た日本の良さ・悪さを認識してほしいです。
これから働く世代として、隣国を憎み続ける社会の中で生きていきたくありません。
彼らと共存しつつ、世界での日本のプレゼンスを高めていきたいです。
止まらない人口現象、労働力不足。
隣国と良好関係を築き、外国人労働者をもっと受け入れるべきだと思います。
それができなければ、日本は世界から取り残されていきます。
大好きな日本に、そうなってほしくありません。
段々論点がずれていますが、日中・日韓関係の解決は政府が担うべきことであって、国民は今のお互いを知り、関係を構築していくべきだと思っています。
ただの小娘な大学生の私ができることは、偏見をもたずに彼らと接していくことしか、今は思いつきません。
日本の社会が、三国間の関係が、もっとよいものになってくれることを願います。