担降りして5年、岡田くんを見て思うこと
2018年3月2日、日本アカデミー賞の授賞式がありました。
現在日本のテレビが見れないためTwitterで確認したのですが、岡田くんは優秀主演男優賞を受賞しました。本当におめでとう。
思えば私がV6のファンになった5年前から、俳優「岡田准一」としての評価はずっと高いところにありました。
ずっとなにかしらの撮影をしていたし。
だからこそ、俳優としての岡田くんを追い続けることは少し難しくて、岡田くんが映画の番宣で出る番組は見逃してしまうことが多かったです。
でも、Twitterで岡田くんの受賞式の様子を見て、久々に「あ、この人はすごい俳優さんなんだな」と改めて感じたので、彼のことを少し考えてみようと思います。
*ファン歴の短い、他担から見た岡田くんです。偏っていることをご承知ください。
昔の記事を読んでくださればわかるのですが、私は岡田くんの永遠の0がきっかけでV6を好きになったにも関わらず、現在はイノッチ担当をしています。
それはイノッチの魅力に気づいた、というだけではなく、アイドル岡田准一を見るのが辛くなったということでもありました。
なぜ辛くなったのかというと、当時ファン歴3ヶ月そこらの私でも、岡田くんがアイドルの仕事を心から楽しんでいるわけではない、俳優として活動している方が生き生きしている、ということに気づいてしまったからです。
誤解がないようにしておきたいのは、私がこう思った時見ていた岡田くんは、2013年ないしはそれ以前の岡田くんであるということです。
今現在の岡田くんを見てどう思うかと言われれば、アイドルを楽しんでくれている、あるいはそう見せてくれていると感じます。
話を戻します。
岡田くんがアイドルを楽しんでないと思ったきっかけはいくつかあって
- 「V6」としてメンバーと一緒にいる時、あまり喋らない・笑わない
- 他の俳優さんといるのを見ると、アイドル感が全くない
- 「アイドルとして見られることに抵抗がある」と発言
こう思ったのは、遡ってmusicmindを見ていた時や、SPの取材を見ていた時など様々です。主に響いたのは、最後の発言でした。
ショックも受けましたが、どこか納得したのを覚えています。
彼はもともと普通の大阪の中学生で、知らないうちにオーディションに応募され、訳も分からずJrをやっているうちにデビュー、というように大人が決めたことに巻き込まれてV6になったわけで、そこに彼の意思があったわけではないからです。
他のジャニーズでも、家族が勝手に応募したためにやる気がなく、「レッスンをさぼっていた」等の話はよく聞きますが、岡田くんに関してはジャニーズのために転校・東京への引っ越しもしている訳で。
東京で頼れるのはジャニーズ周辺の人しかいなかったからこそ、もしJrの活動をしたくなかったとしても、行くしかなかったのではないかなと思います。
(あくまで推測ですが)
このような形でアイドルになり、何年もキャリアが先輩な5人と組まされ、怒られ続けた岡田くん。本人も「アイドルに対して劣等感があった」と語っていますが、それも無理はない、好きで就いた職業ではないのですから。
もちろん、仕事としてやっているのだからアイドルに徹するべき、という考え方もあると思います。
でも、私はそこまで厳しい考え方をすることができなかった。
彼がアイドルを楽しんでいないと気づいてしまった時、岡田くんの担当をするのが辛くなりました。
アイドルが好きではない、もしかすると辞めたいと思っているかもしれない人のファンになるということは、彼がやりたくない方向に背中を押すということだと、当時の私は感じたからです。
そしてイノッチが気になり始めていたことも手伝って、当時の私はイノッチに担降りしました。
それから5年。私が「応援するのが辛い」と思っていた岡田くんと、今V6にいる岡田くんはまるで別人のようです。
その変化は、岡田くんが、自分が求められていることに自らこたえていく、ないしはそれ以上のことをしていくようになったからではないかなと思います。
2015年、V6が20周年を迎えた年、いろいろな場面でアイドル岡田准一を見ることができました。
末っ子としての自分の役割を理解し、自由奔放に振舞う姿
「素敵なお兄ちゃん達」という5人を形容する姿
健ちゃんの「アイドルであることに誇りを持って欲しい」という発言
長い間反抗期が続いていたということ
アイドルとして、V6の末っ子としての活動をある意味「ちゃんと」やって期待にこたえている岡田くんの姿がそこにはありました。
2015年以前から、アイドルを楽しんでいるような岡田くんの姿は見受けられましたが、「反抗期がやっと終わった」との発言を聞いた時、とても安心したのを思い出します。
2017年のツアーでは、映画の撮影が重なっていなかったこともあって、自由奔放で、末っ子で、メンバーが大好きなアイドル岡田准一として全力で盛り上げてくれていたし、ツアーを楽しんでいる姿が見れました。
そんな現在の岡田くんを見て私が思うことは、「V6をやめないでいてくれてよかった」ということです。冷たい言い方かもしれないけど。
反抗期時代の岡田くんを見ていると、ちょっとそれはどうなんだろうかと思ってしまう言動もあります。
でも、その時期に辞めないでいてくれて、反抗するだけでいてくれて本当によかった。
アイドルに対して自信がもてず、好きになれない一方、大御所俳優から「向いている」と言われ、自分も好きだと思えた俳優の仕事。
この環境に立たされたら、アイドルをやめて俳優として生きていく道もあるのに、岡田くんはそれを選ばずにV6を続けてきてくれた。
その理由はわかりません。
俳優としてやれているのはV6・ジャニーズがいるからこそと思っていたかもしれないし、メンバーのことを思ってやめなかったのかもしれない。いや、反抗しているだけでアイドルという仕事が嫌いではなかったのかもしれない。
どちらにせよ、私は彼がやめなかったことに感謝しています。
自分のことや周りについて、他の人よりも深く真剣に考えているように見える岡田くん。
自分の人生のことを考えたら、俳優という道を選ぶという選択肢を選んでも不思議はないからです。
去年の12月。
岡田くんの結婚騒動で久しぶりにTwitterのTLが荒れ、その中には担当を降りる人もいたし、アイドルとしての彼の姿に不満をぶつける人もいました。
結婚賛成派の私は、話を聞いた時素直に嬉しかった。
不倫どうこうで叩いている人もいたけど、ファンが知っているのは週刊誌からの情報だけなのに、それだけで大好きな人の人格を否定することは私にはできなかった。
芸能人だからって、アイドルだからって、離婚歴がある女性と結婚することをとやかく言われないといけないのか。
私はそうは思いません。
結婚なんて人生を左右する大きな出来事。それに見合う相手を見つけたなんてそんな幸運なことはないのに、その経緯を責めることはしたくなかったし、責められるような経緯じゃないと信じています。
12/24指定にしたのも、正直悪いとは思いません。
アイドルだからって、ファンのクリスマスの思い出の良し悪しまで背負う必要はない。
それでも、最善の発表日ではなかったとも思います。彼が決めたのか、事務所が決めたのか、諸事情でそうなったのかはわかりませんが。
でもそれを責める気になれなかったのは、ここで岡田くんを叩きすぎたらアイドルを辞めてしまうのではないかという思いがあったからです。
今はV6を楽しんでくれている岡田くん。
でも、俳優として評価されているからこそ、V6の活動に対して彼が後ろ向きになるようなことは起きてほしくなかったし、岡田くんにアイドルという仕事を好きでいてほしかったからです。
よくよく考えてみれば、22年選手のV6で、アイドルとしても俳優としても立場が確立されている岡田くんが今更V6を脱退するはずはないと思えるのですが、当時の荒れたTLを見た私はただただそう思っていました。
そして2018年、3年連続日本アカデミー賞の授賞式に呼ばれた岡田くん。
大御所俳優から期待され、後輩からも慕われ尊敬される岡田くん。
主演としての責任を感じ、現場・作品をよりよいものにしようと努力する岡田くん。
これからの映画界を背負っていく存在だと、誰もが認める岡田くん。
俳優としての岡田准一は、すごく魅力的です。
彼の演技を見て好きになったのに、私は長いことそんな姿から目をそらしていたかもしれません。
でも、アイドルという職業を楽しんでくれている今、俳優としての彼の姿も見られるようになったし、すごい人なんだなと心から思えるようになりました。
そんな岡田くんが、これからも笑顔で、アイドル・俳優として活動していってくれたらいいなと思います。
イノッチが大大大好きなので(笑)、岡田担に戻ることはきっとありませんが、これからもイノッチの可愛い後輩でいてください。
改めて、
V6に出会わせてくれてありがとう。
既婚者になった岡田くんのこれからの活躍、楽しみにしています。